「ツバメの巣、今年は諦めて…」効果てきめん!ツバメの巣を作らせない対策10選
春の訪れと共に、可愛らしいツバメが飛び交う姿は風物詩ですよね。しかし、軒下や玄関に巣を作られてしまうと、フンによる汚れや騒音、寄生虫の心配など、悩みの種になることも。「できれば、今年はうちには作ってほしくないな…」と考えている方も多いのではないでしょうか。
ツバメは鳥獣保護法で守られているため、一度巣を作られてしまうと、卵やヒナがいる状態での撤去はできません。そこで大切なのが、**「巣を作らせないための予防策」**です。今回は、ツバメに狙われやすい場所から、効果が実証されている対策まで、具体的な方法を10個ご紹介します。平和的な共存のためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね!
なぜツバメはここに巣を作る?狙われやすい場所の特徴
ツバメが巣を作る場所には、いくつかの共通点があります。これらの場所を知ることで、効果的な対策を立てやすくなります。
雨風がしのげる場所:軒下、ガレージ、玄関のひさしなど、雨や強い日差しから巣とヒナを守れる場所を選びます。
安全な場所:天敵(カラス、ヘビ、猫など)から見えにくく、人の手が届きにくい、やや高い場所を好みます。
泥が確保できる場所:巣の材料となる泥が近くで手に入る場所(水たまりや田んぼの近くなど)も、選ばれやすい傾向にあります。
人の出入りがある場所:意外かもしれませんが、ツバメは適度に人の出入りがある場所を好むと言われています。これは、人がいることでカラスなどの天敵が近づきにくいと判断しているためと考えられます。
これで安心!ツバメの巣を作らせない効果的な対策10選
ツバメが巣を作り始める前、つまりツバメが活発になる春先(3月~5月頃)から対策を始めるのが最も重要です。
1. 巣作りの「土台」をなくす
ツバメは泥と枯れ草で巣を作ります。巣の土台となる部分をなくすのが基本です。
1-1. 傾斜のある板を取り付ける
軒下など、ツバメが巣を作りやすい平らなスペースに、斜めに傾斜をつけた板を取り付けましょう。ツバメは傾斜がある場所には巣を作りにくくなります。プラスチック板や木の板などで簡単にDIYできます。
1-2. テグスやワイヤーを張る
巣を作りそうな場所に、透明なテグス(釣り糸)や細いワイヤーを何本か張る方法も有効です。ツバメが止まりにくくなるだけでなく、巣の材料を固定しにくくなるため、巣作りを諦めます。間隔は10cm程度が目安です。
2. ツバメが「嫌がるもの」で対策する
ツバメが近寄りがたくなるようなものを設置するのも効果的です。
2-1. 光るものを吊るす
CD、アルミホイル、ホログラムテープなど、キラキラと光を反射するものを吊るすと、ツバメが警戒して近づかなくなります。風で揺れて不規則に光るものがより効果的です。
2-2. カラスやヘビの模型を置く
ツバメの天敵であるカラスやヘビの模型を、巣を作りそうな場所に設置するのも良いでしょう。ツバメは天敵がいる場所を避ける傾向があります。ただし、ツバメが慣れてしまう可能性もあるので、時々位置を変えるなどの工夫が必要です。
2-3. スパイクやネットを設置する
鳩対策などで使われる鳥よけスパイクを設置したり、**ネット(防鳥ネット)**で物理的に侵入を防いだりする方法も確実です。見た目が気になるかもしれませんが、効果は高いです。
3. ツバメに「ここじゃない」と思わせる
ツバメが巣作りに適さない場所だと判断させる工夫も有効です。
3-1. 強いニオイのものを置く
ツバメは嗅覚が鋭いと言われています。**漂白剤を含ませた布(乾燥させないように)**や、市販の鳥よけスプレーなどを巣を作りそうな場所に置いてみましょう。ただし、漂白剤は変色の恐れがあるため、目立たない場所で試すか、容器に入れるなどの工夫をしましょう。
3-2. 毎日巣材を取り除く
ツバメが巣を作り始めたばかりで、まだ土台程度の状態であれば、毎日こまめにその泥や枯れ草を取り除きましょう。何度も邪魔されると、ツバメは諦めて別の場所を探しに行きます。卵やヒナがいる場合は絶対に行わないでください。
3-3. 玄関の開閉を頻繁にする
ツバメは、人の出入りが適度にある場所を好みますが、過度に頻繁な出入りがあると警戒して巣作りを諦めることがあります。これは難しいかもしれませんが、意識的に玄関を使う回数を増やすのも手です。
4. 環境を整えて「寄せ付けない」
長期的な視点で、ツバメが寄り付きにくい環境を作ることも大切です。
4-1. 軒下や壁の清掃と補修
巣材となる泥がつきにくいよう、軒下や壁をきれいに掃除し、ひび割れなどがあれば補修しておきましょう。清潔な場所は、ツバメにとって巣作りの魅力が半減します。
【重要!】ツバメの巣対策で絶対にやってはいけないこと
ツバメは「鳥獣保護管理法」という法律で保護されており、卵やヒナが中にいる巣を許可なく撤去したり、親鳥を捕獲したりすることは法律で禁止されています。違反すると、罰金や懲役などの罰則が科せられる可能性があります。
卵やヒナがいる巣は絶対に撤去しない
親鳥を傷つけたり、捕獲したりしない
もし巣が完成してしまったり、卵やヒナがいたりする場合は、ヒナが巣立つのを温かく見守りましょう。その際は、フン対策として、巣の下に段ボールや新聞紙などを敷いておくと掃除が楽になります。
まとめ:賢く対策して、ツバメと快適な距離を保とう!
ツバメの巣対策は、「作らせる前」が肝心です。春先にツバメが家の周りを飛び交い始めたら、今回ご紹介した対策の中から、ご自宅の状況に合ったものを組み合わせて試してみてください。
物理的な遮断、嫌がるものの設置、そして環境整備を複合的に行うことで、ツバメが「ここじゃないな」と判断し、別の場所で巣作りを始めてくれる可能性が高まります。平和的にツバメと距離を保ちながら、快適な春を迎えましょう!