「第二の心臓」をほぐす!綺麗なふくらはぎを保つための極上マッサージ術
硬く張ってしまったふくらはぎは、むくみや冷えの原因になるだけでなく、見た目の美しさも損ねてしまいます。すらりとした美脚を目指すなら、「ふくらはぎを柔らかく保つケア」が欠かせません。
ふくらはぎは**「第二の心臓」とも呼ばれ、下半身の血液を心臓へ送り返す重要なポンプ機能**を担っています。このポンプ機能が衰えると、老廃物や水分が滞り、むくんで硬くなってしまうのです。
ここでは、毎日続けられる簡単なマッサージとストレッチで、ふくらはぎの張りを解消し、血行を促進するための具体的な方法をご紹介します。
1. 基本の「流す・ほぐす」セルフマッサージ(入浴後がおすすめ)
マッサージは、血液やリンパ液を心臓へ戻すイメージで行うのが基本です。お風呂上がりなど、体が温まっている時にマッサージオイルやクリームを使うと、肌への摩擦を防ぎ、より効果が高まります。
① リンパ節の「事前開放」:ひざ裏と足の付け根
流れを良くするために、老廃物の出口となるリンパ節を先に刺激しましょう。
ひざ裏(膝窩リンパ節): 左右の親指でひざの裏を数カ所、**「イタ気持ちいい」**くらいの力で数秒間優しく押したり、揉みほぐしたりします。
足の付け根(鼠径リンパ節): 両手の指を組んで、**足の付け根(鼠径部)**を軽く圧迫し、奥の方にあるリンパを刺激するイメージで数回プッシュします。
② ふくらはぎの「ねじり絞り」マッサージ
硬くなった筋肉を揉みほぐし、血流を促すためのステップです。
座った状態で片脚のひざを立て、ふくらはぎの力を抜きます。
両手のひらでふくらはぎを包み込み、雑巾を絞るように**「ねじる」動作**を加えます。
足首からひざ下まで、少しずつ位置をずらしながら、全体をまんべんなくほぐしていきます。特に硬いと感じる部分は、少し長めに刺激しましょう。
次に、手のひらをしっかり密着させ、足首からひざ裏のリンパ節に向けて、下から上へと老廃物を押し上げるように、強すぎない力でさすり流します(各10回程度)。
③ 足首と足裏の「ポンプ機能」活性化
ふくらはぎのポンプ機能は、足首と足裏の柔軟性に支えられています。
足首回し: 片手で足首をしっかり固定し、もう一方の手で足の指の付け根をつかみ、大きくゆっくりと時計回り、反時計回りにそれぞれ5~10回ずつ回します。
足裏刺激: 足の裏全体を親指の腹や握った拳の第二関節でまんべんなく押し揉み、血行を促進します。
2. 筋肉の張りを取る!「毎日簡単ストレッチ」
マッサージでほぐした後には、ストレッチで筋肉を伸ばし、柔軟性を高めることが大切です。特に腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋という、ふくらはぎの主要な筋肉を意識しましょう。
① 立ったままできる「壁を使ったストレッチ」
壁に向かって立ち、両手を壁に当てます。
片足を大きく一歩後ろに引き、後ろ足のかかとを床につけたまま、前のひざを曲げて体重を移動させます。
後ろ足のふくらはぎの筋肉がじっくり伸びているのを感じながら、20~30秒キープします。
ポイント: 膝を伸ばした状態では腓腹筋、少し曲げると奥にあるヒラメ筋が伸びます。両方試しましょう。
② 座ってできる「ふにゃふにゃストレッチ」
オフィスや自宅で座っている時に手軽にできます。
椅子に座り、片脚を組んで、上の脚のふくらはぎの中心に、下の脚のひざ頭が当たるようにセットします。
上の脚のひざ下を小刻みに上下にぶらぶらと揺らし、ひざ頭の骨を利用してふくらはぎの硬い部分をほぐします(左右30秒ずつ)。
位置をずらしながら行うと、硬い部分を集中的に刺激できます。
3. ふくらはぎを硬くしないための生活習慣
美しいふくらはぎを保つには、日々の習慣の見直しも重要です。
こまめな足首運動: デスクワーク中や電車内など、座りっぱなしや立ちっぱなしの時間が長い場合は、**つま先の上げ下げ(かかとの上げ下げ)**をこまめに行い、ポンプ機能を働かせましょう。
体を冷やさない: 冷えは血行不良とむくみの最大の敵です。夏でも靴下やレッグウォーマーなどで足を温め、シャワーだけでなく湯船に浸かる習慣をつけましょう。
水分補給: 水分が不足すると血液やリンパ液がドロドロになり、流れが滞ります。常温の水をこまめに補給し、代謝をスムーズに保ちましょう。
今日からこれらのマッサージとストレッチを習慣にして、むくみにくい、しなやかで綺麗なふくらはぎを目指してくださいね。